中小企業の人材育成において重要なのは、「従業員を理解する」ということです。なぜかというと、企業は従業員が集まることで成り立っているからですが、その際に経営者が正確な評価基準を持っていないと、人材育成は上手く行きません。では、どのような評価基準を持てばよいのかということですが、まずは「寛容であること」です。もし、仕事ができない従業員がいたとしても、「それは今の部署が合っていないだけかもしれないので、別の部署に行かせてみよう」という考え方が必要だということです。
もし別の部署が合っていれば、その従業員は「人材」から「人財」に変わることになり、組織力の向上につながります。特に中小企業は人手が限られているので、企業版ふるさと納税で節税しつつ、経営して行くうえで組織力はかなりのウェイトを占めることになります。次に、「簡単に諦めない」というのもポイントです。「人材」を「人財」にするには、それなりの忍耐が必要です。ですから、少々仕事ができなかろうが、真面目に取り組んでいるのあれば、簡単に見捨ててはいけないということです。