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中小企業の経営には、三つのポイントがあります。
もっともっと、大切なことはたくさんありますが、ここでは３つに絞って書きます。
一つ目は、役員の「バランス」です。
イエスマンだけでは、会社の経営はうまくいきません。
会社には、必ず反対の意見を出す人が必要です。
つまり、反対の意見が出せるか、また、反対意見は潰さないという環境が大切です。
もちろん、社長自らが、反対の意見を出させないような雰囲気ではだめです。
周りが皆社長の言いなりでは、経営はうまくいきません。
経営には、社長の意見に惑わされることなく、自分の意見が言える雰囲気と、 発言できる人が必要なのです。
会社経営をしていくと、いろいろな場面に遭遇します。
チャンスもあれば、ピンチのときもあります。
その時に、社長が下そうとした判断が、正しいとは限りません。
反対の意見を出す人がいなければ、 そのまま、社長の意見が通ってしまいます。
判断が間違えていたら大変です。
その時に、反対の意見があれば、皆でもう一度検討することができます。
そして、広い視野で物事を見て判断することができます。
反対の意見が言える雰囲気のある中で、 全員が、社長と同じ意見ならば問題はないのです。
うまくバランスを取ることが大切です。
国会も同じです。
国を運営する与党がいて、与党の行動を監視する野党がいる。
これと同じです。
反対意見が出ることで、健全な経営となり、企業も成長していくのです。
ここに、伸びる会社と、伸び悩む会社との分岐点があるのです。
二つ目は、「利益の追求」です。
企業は、利益を上げなければなりません。
利 益には、物を作って売ったりする、直接的な利益と、 人件費や電気、水道、電話などのように 、経費の節約など、間接的に利益を上げる方法があります。
経費の節約は、どこまでやるかが悩ましいところです。
やり過ぎると、社員の志気を落とすことになります。
そうなれば、意味がありません。
利益が出れば、その分社員にも還元します。
企業は、社員がいなければ成り立ちません。
その社員に、長く勤務してもらうためにも、しっかりと還元してあげることです。
福利厚生でもいいでしょう。
給料を上げるのもいいでしょう。
社員の志気を高めるような還元をするといいです。
もう一つは、経費の使い方です。
企業には、無駄かもしれない経費が必要になります。
ただ使えば、無駄使いです。
しかし、それが仕事へとつながれば、それは立派な必要経費です。
接待がこれに当たります。
むやみやたらにやると、ただの無駄使いです。
しかし、タイミングをみて、上手に行うことで、 それは後に会社にとって、利益をもたらすことになります。
これは、必要経費となるでしょう。
このように、接待は、タイミングがあります。
そのタイミングを見極めるのも、経営者には大切なことです。
三つ目は、「人は財産」ということです。
企業の成長には、人が必要です。
人が、人を育てて、会社に技術力が付き、実績、信用がついていきます。
そして、会社の利益へとつながります。
この「人」が、持っている多くのノウハウや技術力は、会社の財産です。
この財産を潰さないように、先輩から後輩へ、ベテランから新人へと、継承されなければなりません。
この敬称が続くことで、会社は発展していくのです。
勤続年数が長くなれば、賃金も高くなります。
しかし、この目先の賃金だけに、目をやってはいけません。
ベテランということは、その道に置いて、ノウハウを持っていると言うことです。
つまり、会社の財産でもあります。
このベテランが逃げていくような経営ではだめです。
「人＝財産」ですから、成長するはずがありません。
このベテランのノウハウは、数年足らずの経験者では、 とても引き継げるものではありません。
いろいろな場面にも対応できる判断力、知識、技術は、 もはや、サラリーマンの世界でも「職人」の域です。
新人の代わりはいくらでもいるのです。
しかし、ベテランの代わりはいません。
このことを理解していない経営者がいて、 賃金が高いからと、ベテランをどんどんと排除した企業がありました。
その会社は５年後には、規模の縮小を余儀なくされ、経営難に落ちてしまいました。
ベテランには、次の世代へノウハウを継承する役目もあります。
この継承こそが、企業の成長につながるのです。
企業経営についてご相談があれば、ぜひご相談ください。
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