雪見だいふくは、当時では考えられなかった寒い冬に食べるアイスという、逆転のアイデアで作られたヒット商品なんです。
雪見だいふくが発売された1980年のアイス市場は、雪印乳業・森永乳業・明治乳業の3社がリードしていました。その頃、アイス市場でやや後れをとっていたロッテ。先発のメーカーと同じ土俵で戦うのは無理な状況でした。そこで、後発メーカーだからこそ、普通はアイスが売れない冬に食べるアイスという斬新なアイディアでその牙城を崩そうとしました。
雪見だいふくの開発で苦労をしたのは、冷たくても硬くならない餅を作ることでした。ぎゅうひを使ったり、糖分の配合比率を変えたりと、さまざまな研究をしました。その結果、絶妙な配合比率の冷たくても柔らかくよく伸びる餅が誕生したのです。
雪をイメージしたこのアイスは、瞬く間にヒット商品となりました。発売から数十年たった今でも「雪見だいふく」は多くの人に親しまれている大人気商品ですよね。