事業を断念する際の見込み方

経営において、新事業を立ち上げることを検討したものの、それを断念するということも時には必要な選択肢です。事業を断念する理由には4つのパターンがあるといわれています。
「需要減退型断念」は、需要が年々減る可能性が高い市場へ参入する事業の場合をいいます。参入した当初ではやっていけるかもしれませんが、長期的に予測していけば衰退することが間違いない事業です。たとえば、紙媒体の新聞や雑誌などは、短期的にはまだいけるかもしれないが、長期的には衰退すると予想できます。こうした際は外部の意見も取り入れて決定するといいでしょう。
「競争乱立型断念」は、重要は増えて成長しているとしても、競合が多く価格競争になりやすい場合をいいます。近年の液晶テレビ業界などがいえます。
「事業ドメイン逸脱型断念」は、新事業の分野が現事業から大きく離れてしまう場合に起こりやすくなります。経営資源に共通性がなく、成長に時間がかかる場合などです。
「経営資源変化型断念」は想定していた人材や設備が失われたことをきっかけとするものです。